方向の指定

一部のコマンドでは、方向またはベクトルを指定する必要があります。方向は基本的にモデル内の xyz ベクトルです。方向の指定には次のオプションを使用できます:

ベクトル(XYZ 値)

[Vector] <xval yval zval>

方向を指定する最も基本的な方法は、方向ベクトルの x-y-z 成分を指定することです。指定するベクトルは単位ベクトルである必要はありません。Vector キーワードは省略でき、単位ベクトルである必要もないため、次の3つのコマンドはいずれも x 方向(1, 0, 0)を描画します:

draw direction vector 1 0 0

draw direction 1 0 0

draw direction 10 0 0

最後に使用した方向

Last

Last オプションは、コマンドで最後に使用した方向を呼び出します。たとえば、上記のベクトルコマンドの後で次のコマンドを入力すると、x 方向(1, 0, 0)の方向が描画されます。

draw direction last

最後に使用した方向は、CUBIT セッションをまたいで引き継がれません。セッション中に方向が一度も使用されていない場合、Last のデフォルトは(1, 0, 0)です。

正または負の X、Y、Z 方向ベクトル

X|Y|Z|Nx|Ny|Nz

x|y|z|nx|ny|nz オプションは、それぞれ x 方向、y 方向、z 方向、負の x 方向、負の y 方向、負の z 方向を指定します。

曲線上の接線方向

[On] | [Tangent] [At] Curve <id> {location on curve options}

curve オプションは、曲線上の接線ベクトルを求めます。なお、 on, tangent および at キーワードは省略可能です。曲線上の位置指定も省略できます。位置を指定しない場合は、曲線の始点頂点における接線が求められます。詳しくは前節の 曲線上の位置の指定を参照してください。接線ベクトルを求める曲線上の位置の指定方法が説明されています。

draw direction curve 1

draw direction on curve 1

draw direction tangent at curve 1

draw direction tangent at curve 1 distance 3

draw direction tangent at curve 1 fraction .5

draw direction tangent at curve 1 distance 2 reverse

図1 - 曲線の接線

サーフェス上の法線方向

[On] | [Normal] [At] Surface <id> [Location {options}]

surface オプションは、サーフェス上の法線ベクトルを求めます。"on"、"normal"、"at" キーワードは省略可能で、サーフェス上の位置指定も省略できます。位置を指定しない場合はサーフェス中心の法線ベクトルを求めます。位置を指定した場合は、その位置をサーフェスへ投影してから法線ベクトルを求めます。

draw direction on surface 1

draw direction on surface 1 location 1 2 0

位置から方向を指定

[From] {Location {options} | Node|Vertex <id>} [Project] {Location {options} | [Entity]

{Node|Vertex|Curve|Surface} <id>}

from location オプションは、ある位置から別の位置、または位置からエンティティへの方向を求めます。2番目の指定がエンティティの場合は、最初の位置をそのエンティティへ投影して方向を求めます。

draw direction from vertex 1 vertex 2

draw direction from location on curve 1 fraction .5 surface 3

2番目の指定にエンティティを使用する場合、通常は Project および Entity キーワードを省略できます。ただし、直前の位置指定との曖昧さを解消するために必要になる場合があります。たとえば、次の記述は正しく解析されません:

draw direction location on curve 1 distance 2 surface 3

この場合、曲線上の位置は surface 3 から距離 2.0 の位置として解析されます。意図する動作は、curve 1 の始点から曲線に沿って距離 2.0 の位置を求め、その位置を surface 3 に投影して方向を求めることです。次のコマンドはいずれも同じ動作になります:

draw direction location on curve 1 distance 2 project surface 3

draw direction location on curve 1 distance 2 entity surface 3

draw direction location on curve 1 distance 2 project entity surface 3

Rotate

[Rotate {options}]

rotate オプションを使用すると、方向を別のベクトルのまわりに回転できます。必要な数だけ回転指定を連結できます。例:

draw direction 1 0 0 rotate about z 135 rotate about curve 1 angle 50

rotate で使用できるオプションは次のとおりです:

{Ax|X|Ay|Y|Az|Z [Angle] <angle>} | { {[About] | Towards} Direction {options} Angle <val> } [Rotate (options)] [Origin (location)]

Ax、Ay、Az(または X、Y、Z)の角度は任意の順序で入力できます。オプション内に別の rotate キーワードを指定することで、複数の回転を入れ子にできます。

Cross

[Cross [With] Direction {options}]

cross オプションは、指定した方向と別の方向とのベクトル外積を求めます。

Reverse

[Reverse]

このキーワードは、指定した方向を反転します。

方向のプレビュー表示

コマンドで使用する前に方向をプレビュー表示すると便利な場合があります。方向は Draw コマンドでプレビューできます。方向オプションは上記のとおりです。位置オプションの一覧については「位置の指定」を参照してください。

Draw Direction {direction_options} [Location (location_options)]